なぜ野幌の自然を守らなければいけないのでしょう
私たちの暮らしは地球上のあらゆる生物の進化発展に支えられて成り立っています。それは「生物多様性」という言葉に表されています。 例えばおたまじゃくしが春に生まれ、その沼地が住宅地に変わったらおたまじゃくしは「かえる」に成長できず、その命の元になる卵さえ存在しない土地に変わります。 江別にもアオサギのコロニーがありますが、沼地がなくなるとアオサギの餌のひとつであるおたまじゃくしをを失うことになり,アオサギはコロニーを放棄するでしょう。 毎年オーストラリアから飛来するオオジシギは、“子供を生んで育てる土地”としてここ北海道を選択し、草原などでミミズを採取しています。凄いじゃぁありませんか! オオジシギやアオサギは、土中の虫を探したり沼地の小魚を獲ったり、餌を失うことは無い程度に求める状態が存在しますが、沼地(えさ)や草原 (卵を 産める条件の環境)が少しずつ減少したら、生物の連鎖のひとつを落とすことになり、これを繰り返せば生物が生きる環境そのものを失うことに繋がりま す。 わたしたち人間は「人間だけで生きてはいない」つながりの中で生きているのです。
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