高山植物調査<リサーチ登山>のご案内

高山植物調査はなぜ必要なのでしょう?



 地球温暖化は世界的な問題です。温暖化の影響は、高山などの寒冷地でいち早く表れます。高山植物の開花状況を、長期にわたって定点観測することで、影響度を測る事ができます。大雪山系での温暖化の影響はこちら

 当活動は、長年の活動実績が認められ、環境省生物多様性センターの、モニタリング1000の高山帯調査サイトのひとつとなりました。

 モニタリング1000とは、国が生物多様性保全の計画について策定した新・生物多様性国家戦略の提案の1つとして、より質の高い自然環境データを継続的に収集・蓄積する事業です。詳しくはこちら


研究者から

■北海道大学准教授 工藤岳

 地球温暖化の影響は、これまで人間生活の影響をほとんど受けて来なかった高山生態系にもはっきりと現れ始めています。その変化を登山者の目でとらえ、しっかりと記録し、将来へ残していくことは、地球環境変化への関心を高めるだけでなく、将来の生態系変化予測や高山生態系の保全対策への提言にもつながる重要な行動です。リサーチ登山の取り組みは、市民参加型環境モニタリングの実践例として大きな注目を集めています。




どのような調査をするのでしょうか?

・黒岳と赤岳の、風衝地・雪田の計4か所で行います。コマクサやイワギキョウなど十数種の高山植物について、開花状況を6月中旬から8月末までほぼ3日に1回調べます。
・ 標識地範囲内を開花状況をよく観察してから調査表に記入します(約20分)。
調査結果はこちら
調査用紙のサンプルをご覧ください。

 2011年調査地同行日程は下記のとおりです。
 申込みの上,当日層雲峡バスターミナル駐車場トイレ前に午前8時に集合してください。 
 6月4日(土)  6月16日(木)  7月10日(日)
 このほかメンバーが同行できる日もありますので事務局(090-7645-7199)までご相談ください。

赤岳第4雪渓 Sさん


だれでも参加できますか?

 どなたでも参加できます。調査・研究のためには、多くのデータが必要ですので、一人でも多くの皆様のご協力が必要です。開花状況を判断する基準について学ぶために、モニタリング研修にご参加いただきます。皆様のご参加をお待ちしています。

参加方法は?

 本調査は当会(開始時はNPO法人)事業の一環として行っています。 E-mail、電話、FAXでお問い合わせ、ご相談ください。リサーチ登山の流れはこちら。