地球温暖化の影響
「地球温暖化」という言葉を、よく耳にしますね。大気や海洋の平均温度の上昇のことですが、生物圏内の生態系の変化や海水面上昇による海岸線の浸食など、様々な影響が指摘されています。
温暖化は、長期間の観測が欠かせませんが、高山帯では温暖化の影響は寒冷生態系で最も顕著であること、人間活動の直接的影響が低く、地球環境変化を検出しやすいことなどから、
「高山生態系は地球環境診断のリトマス紙」
といえます。
お花畑へのチシマザサの侵入
「大雪山五色が原」では、お花畑が衰退しています。
雪解けの早まりによる土壌乾燥化が、チシマザサの分布拡大をもたらしたのではないか、と考えられています。
雪解けの早まりによる土壌乾燥化が、チシマザサの分布拡大をもたらしたのではないか、と考えられています。
キバナシャクナゲの花の凍害
「トムラウシ山ヒサゴ沼」では、凍害によりキバナシャクナゲの花が枯れていました。
春の温暖化→開花開始時期の早まりに伴い、凍害の危険性が増大しています。
(写真は2002年6月中旬)